群馬のこけし
現在、日本のこけしは大きく分けて2つのグループに分類する事が出来ます。ひとつは東北地方を中心に製作されている昔ながらの長胴型である伝統こけしと呼ばれるグループ。もうひとつは作家のオリジナリティあふれる型にとらわれない現代的なデザインの創作こけしと呼ばれるグループです。群馬県内では創作こけしの製作の方が盛んに行われており、実に全国の創作こけしの70%の生産シェアを誇ります。
何故、群馬県がこけしづくりが盛んだったかというと、前橋市総社町や天川大島町を中心に木のおもちゃ【駒、けん玉など】の工場が数多くあり、木工技術に関して関心が強い土地柄ということがあげられます。当ページで紹介しているこけしはどれも現在も群馬県在住で創作活動をしているこけし職人たちが精魂込めて彫り上げた逸品ぞろいです。ぜひ優しい木で作られた柔和な顔を眺めていってください。もし気に入った作品があればオンライン上からご購入いただけます。
温泉とこけし
日本全国の温泉地にはそれぞれ独自のデザインのこけしがある事を皆さんご存知でしょうか?昔の人は温泉地に行くとご当地のこけしを記念に買って帰るという習慣がありました。(現在はプラスチック製の携帯ストラップ等が、その慣習を引き継いでいるようですね)名湯が多い群馬県ももちろんこけし作りが盛んで伊香保温泉地に近い渋川市、東吾妻町、榛東町では今でも多くのこけし職人が活動しています。